健康診断

年に1度の健康診断は言葉を話さない犬ちゃん・猫ちゃんにとってはとても大切です。元気や食欲があっても、気付かないうちに病気が進行していることもあります。
ヒトの4~5倍のスピードで歳をとる犬ちゃん・猫ちゃんにとっては、毎年欠かさず健康診断をうけることが重要です。

お家でできる健康チェックHEALTH CHECK

  • 毛並み (毛艶、脱毛、脂症)
  • 体重 (減ってきた、増えてきた)
  • 食欲 (食欲がない、食べ過ぎる)
  • 飲水 (たくさん飲む)
  • おしっこ (量が多い、臭いがない)
  • 便 (時間がかかる、下痢)
  • 歩き方 (少しおかしい、階段を上がらなくなった)
  • 目やに・耳垢
病院でできる検査項目
尿検査 尿検査は全身状態を把握する健康診断の基本です。
特に尿比重の測定は腎臓病の早期発見につながります。
糞便検査 腸内寄生虫の有無、腸内細菌の状態を調べます。お外に行く犬ちゃん・猫ちゃんは寄生虫
感染率が高く、人への感染を防ぐためにも重要です
血液検査 白血球・赤血球といった血液成分を検査します。この検査で貧血・身体の炎症・感染症の
有無といった全身状態をみます。
血液生化学検査 生化学検査では各臓器の状態を調べることにより肝臓・腎臓・膵臓の病気や糖尿病、脂質
代謝異常などがわかります。また、病気の進行度を把握し今後の治療方法を選択する大きな目安となります。
レントゲン検査 外観からはわからない胸部・腹部の内臓とその周辺の病巣を映し出します。
心臓診断にも欠かせず、骨、脊椎や関節の検査としても重要です。
超音波検査 レントゲン検査では判断しにくい各臓器の内部構造を把握する検査です。腫瘍、心臓の弁
膜の動き、胸水、腹水、肝硬変など診断できます。妊娠診断にも使用します。
心電図検査 心臓の動きを電気的に記録します。不整脈や心臓機能について幅広い情報が得られ、レン
トゲン検査・超音波検査と合わせ、完全な心臓の評価が得られます。

犬ちゃん・猫ちゃんの健康チェックHEALTH CHECK

犬

鼻・目のチェック
  • 目ヤニ、涙が多い
  • 鼻水、クシャミをする
  • 目を痒がる、充血している
耳のチェック
  • 耳を痒がる・赤い・臭い
  • 耳アカが増える、頭をふる
口・歯のチェック
  • 乳歯が残っている
  • 歯ぐき、舌の色がおかしい
  • においがする
胃・腸・便のチェック
  • 目ヤニ、涙が多い
  • 鼻水、クシャミをする
  • 目を痒がる、充血している
肺・呼吸・心臓のチェック
  • ゼーゼーする
  • 咳をする
  • 散歩を嫌がる
関節・足のチェック
  • 足をひきずる
  • 歩き方や座り方がおかしい
肝臓・胆嚢・糖尿病のチェック
  • 水をたくさん飲む
  • 元気がない
  • 嘔吐
腎臓・膀胱のチェック
  • 尿に血が混じる
  • 頻尿・尿が出にくい
肝臓・胆嚢・糖尿病のチェック
  • 皮膚を痒がる、湿疹がある、フケが多い、赤い
  • 毛が抜ける、毛づやが悪い
  • 腰のくびれがない、肋骨が触れない

猫

目のチェック
  • まぶしそうにする、眼球が濁る
  • 目やに、涙が出る、目があかない
鼻のチェック
  • くしゃみ、鼻水が出る
  • 鼻が乾く
耳のチェック
  • 頭を振る
  • 耳を痒がって掻く
  • 鼻が乾く
口・歯のチェック
  • 口臭が強い
  • よだれが多い
  • 歯ぐき、舌の色がおかしい
  • 歯石、歯垢がある
胃・腸・便のチェック
  • 下痢・軟便がある
  • 嘔吐している
  • 虫が出る
肺・呼吸・心臓のチェック
  • 呼吸が荒い
  • 咳が出る
乳腺のチェック
  • しこりがある
腎臓・膀胱のチェック
  • トイレに何度も行く
  • 水を飲む量が多く、尿量も多い
  • 鼻が乾く
皮膚・毛・肥満度のチェック
  • 毛が抜ける、赤み、湿疹がある、毛づやが悪い
  • 異常に毛づくろいする